えりよさん、かなさん、有り難うございました。
詳細は、最後に載せてあります。まだ、やっているので気になる方は是非行ってみて下さい。
メインは、フランス発のアパレルブランド”SIXPACK FRANCE”が、若手フランス人映画監督 Jean-Baptiste de Laubier(PARA ONE) とタッグを組み、地球や環境をテーマに制作した映像作品『It Was On Earth That I Knew Joy』の上映なのですが、久々にクリエーションのある作品を見たので、考えたことがたくさんでした。
まず、SIXPACKは、フランス発のブランドで、ディレクターはLionel Vivier。写真を撮れなかったのが残念ですが、脚にバッドマンのタトゥーが入ってました!なんとクールな。彼は、常に新しいクリエイターと共に仕事をしていて、それをTシャツに落とし込んでファッションとカルチャーの融合をはかっています。日本だと、BEAMSで取り扱いがあります。パリだとcolette。
そして、昨日のtalk showでは、スウェーデン出身で東京を拠点としているグラフィックデザイナーのPMKFAとのセッションでした。SHIFTでも彼のインタビューが掲載されているのでこちらもどうぞ。
ブログの本題は、そこでの会話で気になったこと。それが、Lionelさんが「本(雑誌)を出版したい」と言ったことでした。なぜなら、「本はアーカイブとして残り、タイムレスなものだから」。
ここ2、3年、私がずっと考えている雑誌とウェブのあり方。ヨーロッパにおけるインディペンデント雑誌の存在。ロンドンから戻ってきてほぼ2年が経ってしまったし、ヨーロッパに最近行ったのももう1年半前だから、最近のヨーロッパの雑誌事情をあまり知らないんだけれど、少なくとも私がいた時は絶頂といっていいくらいインディペンデント雑誌が多く出版されていた。Plastique Magazineとかロンドンでちょうど新しかったしな。とにかく本に対して貪欲な感じ。でも、この今というタイミングで、やっぱり「ウェブ」ではなくて、「本」なんだなと考えた。もちろん、元々ウェブ系なんてちょいちょい〜ってやってしまうくらい精通している人だろうから、だからこそあえて「紙」に固執するっていうのもあるのかな。
でも、「雑誌」という2次元のものにクリエーションを求める人の気持ちはいつも共感します。それでしか伝わらない価値観って計り知れないと思う。ただ、お金儲けのことを考えたらもちろん無理になるのだろうけど。
そこがヨーロッパ人なのだと思います。
「お金を求めて仕事をするのではなく、クリエーションの為にお金を稼いで、作品を作る」。
彼も言っていました。「今は本を作るためにお金を自分のブランドで稼いで実現したい。お金は、沢山欲しいのではなく、自分の夢を実現するためにあればそれで十分だ」と。
ヨーロッパで私が学んだ価値観も同じです。
フランスにしろ、イギリスにしろ、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダでも同じこと学びました。クリエーターだけでなく、人々はみんな人生においてお金は自分の好きなことのを為すために稼ぐのであって会社のためではない。だからこそ、たくさんのお金があることに憧れることもあまりなく、必要最低限のお金で人生を最大に楽しめる術を見つけ、実践している。
日本は、とりあえず散財するためにお金があるようにも見えますが、私にとったら。どこに行ってもお金を使うように出来ていて、お金をかけずに楽しめる方法ってあるけれど、確実に少ない。これが、日本のマーケットだし、文化。そう言ってしまえば終わりですが、私は久々にこのトークショーでまた「クリエーションとライフスタイル」について考えさせられました。世界中で頑張っている友人のクリエーターのみんなにまた、会って話したいです。
年末年始にロンドン行くので、その時に会えるかな。フランス、オランダ、イタリア、ドイツにも友達に会いにいこうと思っているので、会いたい。
ちょっと脱線しましたが、戻って、上映されたショートフィルムも大分面白かったので、是非。自然と伝染病、誕生と死についてをドキュメンタリー風に撮ったもの。Jean-Baptiste de Laubierって、ちょうどこの間彼の映画「Naissance des pieuvres」を見たところだったから映画の雰囲気が分かって良かった!彼、femis出身なのね。
私、ファッションももちろん好きだけど、アート・カルチャーの方がもっと好きだと痛感。
来月は、graphic passportもあるし、楽しみ!去年は、PR側にいて全く見れなかったけど、今年はちゃんと見に行けそうで嬉しいな。
去年は、フランス発PURPLE FASHIONやシンガポール発のグラフィックマガジンwerk magazineのディレクターがお話しに来ておりました。
今年は、『A Magazine』の創設者、Paul Boudenも来日で「アートとグラフィックの関係領域(ニューテリトリー)」についてお話するらしいから注目。でも、金曜日だ。。。
興味がある方、行きましょう!
ちょっと、ジャーナリズム寄りですが、Not on the Wiresというインターナショナルに活動しているクリエーターたちのマガジンがあって、(日本だと多分手に入らないような。。。)
ネタが広く面白いのでブログでも見てみて下さい。
あと、capriciousmagazineも良かったら。NY発の雑誌です。日本だと青山ブックセンターとかでも買えます!
では、すてきな日曜日を〜!
Kurumi
SIXPACK FRANCE PRESENTS
"It Was On Earth That I Knew Joy" EXHIBITION
■日程:2010年8月20日(金)〜9月1日(水) /月曜定休日・入場無料
・OPENING RECEPTION PARTY
8/20(金) 18:00~21:00
・TALK SHOW (Lionel Vivier[SIXPACK FRANCE]&PMKFA)
8/21(土) 18:30~19:30 /*TALK SHOWのみ¥1,000(WITH 1D)となります。
・SIXPACK 2011 SPRING&SUMMER COLLECTION EXHIBITION
8/31(火)・9/1(水) 11:00~18:00
■会場:PUBLIC/IMAGE. 3D
東京都世田谷区池尻2-32-2 デパール池尻ビル1F
東急田園都市線『池尻大橋』より徒歩2分
■主催:SIXPACK FRANCE /BLUES inc.
■協力:ANSWR
■FEATURING ARTIST
PMKFA
AND WORKS OF
Seb Jarnot、Sanghon Kim、Piotr L akomy、Partners&Others、Neil Dos hi
Museum Studio、Lowrider、La Boca、Justin Krietemeyer、Steven Harrington
Jonathan Zawada、Faker、House of Kids、D/I/Y、Cody Hudson、Benbo George
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